2020年2月24日~のドル円予想と戦略です。
前回、2/1(土)にアップした2月いっぱいのドル円予測記事では、
当時のプライス108.30~40円は押し目の好機で
そこから110円までの円安予想としていました。
ドンピシャでしたが、110円では止まらずに、
ついに4年以上の長期三角持合いの上辺を突き破り、
一気に112.40円どころまでやりました。
さて、2月の最終週である
2/24~のドル円はどうなりそうか
みていきましょう。
円先物、ドルインデックス20年シーズナルチャートを確認
円先物 20年シーズナル[逆]チャート
[出典:EquityClock.comのチャートをBondoFX改編]
ドルインデクス 20年シーズナルチャート
円先物のシーズナルチャートをみると
2月の後半まで円安に向かいやすいという
傾向は今のところ当てはまっています。
それをなぞると、2月の最終週は、
少し円高方向に修正が入るかもしれません。
IMM 通貨先物ポジションをチェック
次にIMMの通貨先物ポジションで、
投機筋の玉がどちらに傾いているのかをみます。
円先物ポジション
・ロング:+58605
・ショート:-85826
・差引:-27221
IMMポジションは、週末金曜のNYクローズで、
その週の火曜日のポジションが最新になるので、
本日2/22(土)では2/18(火)が最新のポジションになります。
前回(2/11)比でネットショートが1033枚増えており、
2/18時点で投機筋は円売りポジションを
増やしているのがわかりますが、
長期三角持合いをブレイクしたのが、2/19(水)ですから
そのポジションが反映されたものがわかるのは来週末(2/29(土))です。
おそらく、さらに円売りポジションが増大しているでしょう。
ネットショートが-10万枚に付近になってくると、
巻き戻しの動き(円高)になる傾向があるので、
ポジション的には中・長期的にまだまだ円安方向に余裕があります。
ドル円 現行チャートをチェック
ドル円 月足チャート (チャートはクリックで拡大できます)
2015年から始まった三角持合いを、ようやく突き抜けました。
4年以上たまったエネルギーを放出するわけですから、
ドン!と上がるのは納得です。
(直近の2日間の上昇は、ちょっとスピード違反な気もします)
ドル円 週足チャート
週足をみると、中期的な目標としては、
114.50~115円処がターゲットとしてみえてきます。
今週2日間の上昇で
2019年4月の高値である112.40処まで上がったので、
一旦、上昇は止まっています。
現在のドル円の月間ボラティリティーが4円幅なので、
月初の108.40が最安値とすると、
やはり今月は112.40が高値となりそうです。
ドル円 日足チャート
また、2/24~の週は月末が絡んでくるので、
少しポジション整理が進み、
円高方向に戻ると思っています。
ただし、下がったところは
上昇スピードが速かっただけに
乗り遅れ組が、「待ってました!」とばかりに
待ち構えているので、110円まで下がるかは微妙です。
三角持合いのセオリーとしては、
上昇の起点となっている110~110.20円あたりまで
確認しにきてもいいんですけどね。
ドル円 予想 まとめ
2/24~ 週間予想
2/24~最終週は、
110.20~110.70あたりまでの巻き戻し。
押し目買い意欲が旺盛と思われるため、
そこまで戻らない可能性も。
押したところは買いたい。
さらなる円高リスクとしては、
新型コロナなどによる景気減速が嫌気され、
米株下げ、日本株下げによる円高で
そうなると110円割れもあり得る。
ただし、そこからは再び112.40円を目指す動き。
以下は中期的な予想
112.40円を明確に上抜けば
114.50~115円を狙える。
ドル円の直近値幅は、
2019年が7.94円、
2018年が9.99円なので、
2020年の最安値を1/8に付けた107.65円とみて
最少の値幅を加えてみれば、
2020年のターゲットとして
115.50円というのは現実的な目標値と思います。
そこでIMMポジションでネットショートが-10万枚を超えていると、
やはり2020年はそこで一旦円安は止まるのでしょう。