2019年のポンド相場は、相も変わらず
ブレグジット関連に翻弄された相場でしたね。
そんなポンド円の年間値幅は22円でした。
終ってみれば、
4~8月は下落トレンド、
8月半ば~12月まで上昇トレンドで
いってこいの1年となりました。
ファンダ的な材料で急激に下げたものは、
その材料が否定されると急激に戻す、という
テクニカルチャーチスト泣かせの相場展開でした。
さて、では現状のポンド円日足チャートと、
ポンドの20年シーズナルチャートを並べてみましょう。
ポンド円日足チャート
ポンド20年シーズナルチャート
(出所:EquityClock.com)
ポンド円日足チャートは
2020年1月3日現在のチャートで、
縦の赤線が2019/12/30のポイントです。
つまり、一番右端の大陰線2本が
2020年1月のスタートになります。
シーズナルチャートの1月のはじまりは
ポンドの下落ではじまっています。
その後、ダブルボトムをつけて上昇しています。
現状のポンド円は、139~141円のおおよそ2円の
レンジボックス上限まで届きそうなところまで
下落してきています。
ポンドのシーズナルチャートと照らし合わせると、
レンジ上限の140.80付近でダブルボトムを打つか、
レンジ内に侵入し、レンジ内のどこか、
もしくは下限までやって底をつけ、
反転の可能性が考えられます。
しかしここで、ポンドドルの日足チャートもみてみましょう。
ポンドドル日足チャート
先に見たポンドのシーズナルチャートだと、
1月はもう少し下がる傾向が出ています。
ポンドドルの日足チャートをみると、
1.2800~1.3000の200pipsのレンジまで
まだ下がる余地がありますね。
そこで、別項で書いた
ドル円のシーズナルチャートもチェックしてみると、
1月中旬までは円高傾向だと読み取れます。
(ドル円のシーズナルチャートは、
正確には「円ドルチャート」なので、チャートが上昇で円高になります)
ポンド円はドル円とポンドドルの掛け合わせですから、
ドル円下落(円高)、ポンドドル下落(ポンド安)てことはつまり、
ポンド円はより下落傾向となり、2円のレンジ上限では止まらず、
レンジ中、ないし下限、またはそれ以上の円高になるのでは?
とみることができます。
ただし、シーズナルでは、
ダブルボトムの底打ちサインの後は、
行って来いのパターンになっているので、
売りで持っていても、1月中旬を目安として
底打ちパターンが出たら撤退、
ないし、買い転換も視野に入れるべきでしょう。
テクニカル的には以上ですが、
相変わらず、ブレグジット関連のヘッドラインで
上下に振らされるでしょうから、
材料が出やすい時間帯は避ける、
ロットは抑え目にする、
証拠金を潤沢にしておく、など
時間管理、資金管理の注意が必要です。
注意
シーズナルチャートを知っているのと、知らないのとでは
雲泥の差ではありますが、くれぐれも過信は禁物。
”決め打ち”はご法度です。