ちまたには「成功法則」なる
本やセミナーの類があふれてますよね。
人生の成功法則、ビジネスの成功法則、
お金持ちになる成功法則…
トレードって結構特殊なビジネスで、
よくいうビジネスの成功法則的な考え方とは
むしろ真逆なんです。
よくある成功法則を3つ挙げてみます。
よくある成功法則
すぐに行動しろ
一貫性を持て
目標を持て
あなたも聞いたことがあると思います。
これ、ビジネスの成功法則としては、
まったく間違っていませんよね。
では、この考え方が
FXトレードではどうなるかみていきましょう。
すぐに行動しろ× 待つのが仕事○
「お、なんか上に行きそうだぞ!買ってみよっ」
「あ、レジスタンスをぶち抜いた!待て待て待て飛び乗りーっっ」
こんな行き当たりばったりの売買では、
資金がいくらあっても足りません。
勝ち続けたいなら、
しっかりと勝率の高いパターンが出現したときのみ、
エントリーを厳選する。
つまり、そのようなパターンがくるまで、
待たなければいけません。
トレーダーとしての第一の仕事は、
(自分のチャートパターンがくるまで)
「待つこと」
なんです。
よくあるFX初心者の思い込みで、
「いつでも、どこでも、勝つことができる」のが
勝っているトレーダーと思いがちですが、
なぜ勝てているのかと言えば、
自分の得意パターンがくるまで待ち、
そのパターンがきたときのみ勝負しているからなんですね。
さて、満を持して
自分の得意パターンが出現したときは、
躊躇なくエントリーしなければなりません。
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ。
タイミングが命。
と、理想はそうなんですが、
そのときの”最高のタイミング”で入っても
「後から見たら、そうでもなかった」
なんてことは往々にしてあるんですけどね。
そのあたりの細かいタイミング取りについては、
技術的な問題になるので、それはまたあらためて。
一貫性を持て× 5分後には逆のことを言う○
相場の未来は誰にもわからないし、何が起こるかわかりません。
もちろん、エントリーする前に”見立て”はしますが、
それに一切固執しません。
いま「上がる」と思っていても、
5分後には「いや、下がる」と
真逆の見通しを立てるなんてことは
日常茶飯事です。
エントリー後は、メンタル的に
どうしても自分の持っているポジション方向に
バイアスがかかってしまいがちですが、
逆方向のテクニカルポイントを抜けたら損切しなければいけないし、
なんならドテンに切り替えることになります。
もちろん結果的に、思ってた方向に行くことも
よくありますが、それは結果論。
マイポジに固執してしまうと、いつか死にます。
目標を持て× 目標金額は決めない○
「え?目標を持つことはいけないことなの!?」
いえ、長期的な目標を持つことは、やっぱり大事だし、
そこから逆算して、「今何ができるのか?」をハッキリさせて
着実に実行していくことは、目標達成のプロセスとしては必須です。
ここで言いたいのは、
金額ベース、ないしPipsベースで
1日単位の目標を決めるのは必ずしもよくない
ということなんです。
例えば、
「1日1万円稼ぐ」という目標を掲げているとしましょう。
現在時刻 0:30。
現在の儲け+8,200円。
目標まであと1,800円…。あとちょっとだ。
でも、もう眠い。明日も仕事。。
あ、なんかこのチャートちょろっと取れそうな感じかも!?
これ取ったらもうやめる、絶対やめる!
ええい、いったれ!!
…結果ドツボにハマッて、
▲17,000円。チーン。
そんな経験ありません?
(はい、ありますワタクシ)
こういうことなんです。
変に目標を決めてしまうと、
なんの優位性のないところでやってしまったり、
得意なパターンがくるまで待てなかったり、
自分都合のトレードに陥りやすいのです。
マーケット都合ではなく、
自分都合でやったトレードは負ける、
と相場が決まっています。
「トレードの成功法則」とは?
さて、トレードの成功法則というものがあるとするならば、
トレードというのは「人間の本能に逆らう行為」ずくめなんで、
それがとういうものなのか、考えてみるのもよいと思います。
聖杯さがしに明け暮れたり、
手法ジプシーでさまよったり、
そういうのものは努力とは呼ばないので、
一度立ち止まって、自分のアタマで考えてみてください。
そのヒントや僕なりの考察は
このブログなどにしたためておりますので、
よければ参考にしてください。