海外FX業者と国内FX業者、どっちで始めるのがよいのか?
「FXをはじめてみよう!」と決意したとき、
もしかしたら、最初に悩むポイントかもしれません。
僕がFXをはじめた2008年は、海外FX業者は一般的ではなかった
(というか、日本で開設できる海外FX業者が存在しなかった)ので、
国内FX口座からはじめました。
当時は国内FXでもレバ400倍あたりがふつうでしたね。
前置きはこれぐらいにして、結論から申しましょう。
FX初心者 ⇒ 海外FX口座
という考えでよいと思います。
その理由を説明していきましょう。
もちろん見方によっては
デメリットと捉えられる点もあるので、
そちらも取り上げています。
と、その前にお急ぎの方のために、
僕のおすすめ海外FX業者トップ3だけを挙げておきますね。
FX初心者には、海外FX口座がおすすめな理由
まず前提として、頭に入れておいてほしいことは、
FXというのは、一攫千金のギャンブルではなく、
コツコツ勉強と実践をくりかえし学び、
資産を形成していく投資種目、ということです。
例えるならFXは、100メートル走ではなく、マラソンなんです。
FXを始めた人のほぼ100%が、
資金を全損させる、その手前で辞めていく、のどちらかになります。
仮に10万円で始めて、それを運よく100万円にできたとしてもです。
もうこれはトレードの通過儀礼なもので、
経験してみないとわかりようのないことなんです。
トレードというのは、失敗しないとわからないことだらけで、
それらをひとつひとつ克服していきながら、
スキルアップし、メンタルを鍛え、資金管理の重要性に気づき…
というステップが必要です。なかなか一足跳び、というわけにはいきません。
なので、FX初心者の方には海外口座をおすすめしています。
なぜなら…
(1)「持ち出しなし」でリアルFXを体験できる
海外FX業者には
「口座開設ボーナス」が設定されているところがあります。
口座開設ボーナスとは、
口座開設が完了した時点で業者からもらえるお金のことです。
例えば、おすすめ海外FX業者として挙げた
GEMFOREXであれば、口座開設が完了した時点で20,000円がもらえ、
あなたの口座には20,000円のクレジットが付与されたところから始められます。
(上記に挙げた海外FX業者TOP3には、現在すべて口座開設ボーナスがあります)
つまり、あなたは自分のお金を
一切入金することなくFXトレードを始められるということです。
しかも、20,000円を元手に得た利益分は、
しっかり出金することが可能です。
(注)ただし、1円でも出金した時点でボーナス20,000円は消滅します。
例えば、ボーナス20,000円を50,000円に増やし(利益+30,000円)、
20,000円を出金した場合、口座残金30,000円のはずですが、
出金した時点でボーナス20,000円は消滅し、口座残金は10,000円となります。
(これはどの海外FX業者でも同じです。
もし、ボーナス分も出金できるところがあったら教えてください、笑)
要するに、口座開設ボーナスは、
「このお試し金でウチの会社のFXを体験してみてね」
という意味合いが強いです。
なぜなら、業者側も”初心者は負ける”とわかっているからです。
でも、仮にこれが国内FX会社で始めた場合、
間違いなく、自分で入金したお金を飛ばしてしまうことになるでしょう。
ですから、まずは海外FX業者の口座開設ボーナスを使って、
FXトレードとはどういうものか、を体験してみるところから始めるべきなのです。
(2)レバレッジが高い
海外FX業者と国内FX業者の
レバレッジの違いは、、
海外FX業者:概ね100倍~1000倍(制限なし)
国内FX業者:25倍
ハイレバレッジというと、トレード経験など全くない
経済評論家、ファイナンシャルプランナー、自称投資家なぞが、
「危ないからやめておけ!」という記事や話が巷にはあふれていますが、
レバレッジ設定が高ければ高いほど、証拠金維持率が高まるので、
予期しない大きな変動があっても全損するリスクは低くなります。
ただし、逆に言えば、
「少ない資金で多くのポジションを持てる」ということなので、
その場合は、ポジションを多くするに比例して、リスクは高まります。
つまり、レバレッジが高いということは、
資金管理の幅が広い=裁量での選択幅が大きい、ということなので、
資金管理を誤らなければ、国内FX業者の25倍よりも実は安全ということなのです。
国内FXの金融庁によるレバレッジ引き締めの歴史は、
制限なし(業者の自主規制により100~400倍)⇒50倍⇒25倍(現在)です。
2017年に10倍にする、という報道がありましたが、
FX業者やその顧客の反対もあって、10倍規制は今のところ免れてはいます。
金融庁の言い分としては、「投資家保護の観点から」ということですが、
現実問題としてはまったく逆で、このあたりが日本のお役所仕事のダメなところでしょう。
(3)入金ボーナスがある
(1)で海外FX業者には口座開設ボーナスがある、と書きました。
さらにその先に、自分のお金を入金する場合、
それが無条件に2倍(倍率は業者によって異なる)になる、という
聞いただけだと「詐欺じゃねぇか?」と思うような
「入金ボーナス」というものがあったりします。
これは別に詐欺でもなんでもなく、
海外FX業者では割と当たり前に行われているキャンペーンです。
ボーナスのパーセンテージは、10%~200%までと業者によって様々で、
キャンペーン時期も恒常的にやっているところもあれば、
期間限定のところもあり、ボーナス期間を狙って入金したいところです。
例えば、GEMFOREXでいえば100%ボーナスを割と頻繁に開催していたり、
is6.comだと、今現在200%ボーナスを行っています。
額面でいうと、
100%ボーナスの場合:10万円を入金⇒口座残高20万円から取引開始
200%ボーナスの場合:10万円を入金⇒口座残高30万円から取引開始
ということです。
FXは「最初は負けること前提」として、
口座開設ボーナスと入金ボーナスを使って、
できるだけ持ち出しを少なく、最初は少額で取引を続けながら、
FXの経験値を貯めていく…。
このような考えと心構えで取り組んでもらいたいと思います。
(4)ゼロカットシステムがある
ゼロカットシステムとは、
予期しない相場の急激な変動があった場合、
証拠金以上の負債を投資家に負わせないように、
証拠金が0円を下回らないようにするシステムです。
実はこれ、(我が国の金融庁が)投資家保護をうたうなら
当然国内FX業者も採用されているかと思いきや…
海外FX業者:ゼロカットシステムあり
国内FX業者:ゼロカットシステムなし
「え!?ということは、
国内FX業者だと、証拠金がマイナスになることがあるの??」
と驚かれた人もいると思います。
「はい、あります」
最近では2019年1月3日のドル円のフラッシュクラッシュや、
よりとんでもない値幅を記録した
2015年のスイスフランショックなど、
為替相場では思いもがけない相場変動が起こりえます。
そんなとき、国内FX業者だと、証拠金がマイナスになり、
暴落のせいで借金を背負ってしまうことになりかねないのです。
実際、スイスフランショックのとき、
スイス円を持っていた人は、
数千万の追証をくらったのでした。
たしか、この2015年のスイスショックを境に、
海外FX業者はほとんどのところが
ゼロカットシステムを採用していく流れになったと思います。
さて、以上の4項目だけでも、
FX初心者にとっては、 海外FXの方がメリット大ということが
おわかりいただけたのではないでしょうか?
次の項目からは、
条件によってメリット・デメリットが
可変する内容になります。
(5)利益が330万円以下なら税金が安い
国内FX業者は、獲得した実利益に対して
一律20.315%の税金がかかります。
(申告分離課税)
海外FX業者は、獲得した実利益に対して
15~55%の税金がかかります。
(総合課税の雑所得扱い)
海外FX業者を使う場合は、
利益195万円までは15%、
利益195~330万円までは20%、
利益330万円以上は30%…
となります。
つまり、330万円までなら
海外FX業者の方が税率が安くなります。
初心者の段階で330万円以上の利益を上げることは
なかなか難しいでしょうから、税金の面からも
最初は海外FX業者の方が有利でしょう。
ただし、海外FX業者で被った損失は、
損失の繰り越しができません。
(国内FXの場合は3年間の繰り越しが可能。
つまり、翌年に利益を残せた場合、
前年の損失分と相殺でき、税金を安くすることが可能です)
また、海外FXの利益は雑所得扱いですので、
FXの利益以外に雑所得があり、その合計が330万円を超えると、
税率が30%になりますから、その場合は国内FXの方が有利となります。
従って、税金の面では、
個々人によってメリット・デメリットは変わってくるわけです。
(6)海外FX業者は信用なし、国内FX業者は信頼できる?
国内FX業者は信頼できて、
それに比べると海外FX業者は信用できない…
一般的にこのような図式は成り立つと思います。
国内FX業者はすべて日本の金融庁監督の元、営業を行っていますが、
海外FX業者は日本の金融庁のライセンスを持っていません。
(ゆえに国内レバレッジ規制にかからないハイレバが可能)
従って、極端な話、
海外FX業者があなたが入れた資金を持ち逃げしても、
日本の金融庁はどうにもできない可能性が高く、
そうなると、あなたのお金も戻ってことないことになります。
しかし、海外FX業者側も、信用性を保つために、
諸外国のライセンスを取得するように努めています。
(例えば、GEMFOREXならニュージーランドの金融ライセンス、
XMなら日本よりも厳しいとされる英国の金融ライセンスを取得済み)
日本でも顧客を募っている有名海外FX業者であれば、
グローバルに展開しており、SNSも発達しているこのご時世、
仮に高跳びしようと思っても、デメリットの方がはるかに大きいでしょう。
このあたりをどう判断するかも、
個人の考え方によって違いますね。
(7)海外FX業者は日本語サポートがダメ?
日本で営業している海外FX業者の中でも、
あまり聞いたことのないマイナーなところは、
ホームページの日本語すら怪しいところが結構あります。
少なくとも、おすすめTOP3の海外FX業者は問題ありません。
サポートも日本語でOKです。
まぁ、サイトの日本語すら怪しいところに
自分の大切なお金を預ける気持ちにはならないでしょうから、
そんなところは避ければよいという話です。
(8)海外FX業者は出金できないことがある?
これはかつてよくネット上で話題になったトピックです。
せっかく稼いでも出金できなきゃ意味がない。
当たり前ですね。
一昔前には、そのようなことがたびたび話題になりました。
しかし、今日ではそういった話は聞かなくなりましたね。
(マイナーな海外FX業者では未だにあるかもしれません)
あったとしても、顧客側に問題がある場合がほとんどのようです。
(ボーナスを出金しようとした、不正な禁止事項を行った、銀行口座情報が間違っていた、etc)
僕自身はこれまで出金できない、されない
ということは一度も経験がありません。
(9)海外FX業者はスプレッドが広い傾向にある
取扱い通貨ペアのトータルでみた場合、
これは明らかに海外FX業者の方がスプレッドが広く、
国内FX業者の方が狭いです。
ここは海外FX業者のハイレバレッジを取るか、
国内FX業者の極狭スプレッドを取るかのトレードオフかもしれません。
ただし、メジャー通貨ペアによっては、
海外FX業者でも国内FX業者と同等のスプレッドのところも多くあります。
逆に、マイナー通貨ペアであっても、
通貨ペアによっては、海外FX業者の方が狭かったりするので、
自分が取引したい通貨ペアによって使い分けてもよいと思います。
まとめ
さて、ここまで読んでみてどうでしょう?
FX初心者にとって海外FX業者を使うことの
(1)~(4)はメリット、
(5)~(8)は個々人によって異なり、
(9)はデメリットの方がやや大きいか、
というところでしょうか。
結論としては、
まず海外FX業者で少額から始め、
低レバレッジを保ちながら、
勉強、練習を積み重ね、
ある程度慣れてきたら国内を併用、
または国内に切り替え、、という流れが一案ですね。
ちなみに、僕はといえば、
国内FX業者で毎日コツコツやりながら、
ここぞという時に、海外FX業者で少ない資金で大きく張るという
メリハリをつけたトレードを行っています。
以上、ご参考になればうれしく思います。